
ケチでプライドが高いやつは生きるの大変だなと思ったチーズタッカルビ屋での出来事です。
住所 | 서울 마포구 홍익로3길 32 |
電話番号 | 02-2245-5222 |
営業時間 | 11時〜23時(金土は24時まで) |
また少し前の話になりますが、1996年創業の老舗?「신미경홍대닭갈비(シンミギョン弘大タッカルビ)」に行ってきました。
グーグルマップにもお店が登録されているほど知名度の高いお店。
すぐ店が潰れる韓国においてグーグルマップに名前が載っているかどうか、これはすごく重要なポイントです。
店のクオリティを担保する1つの尺度として僕は認識しています。
先に白状しておきますが、今回写真は2枚しかありません。
ブロガーとしての意識が低いと思われそうですが、こういう考えもできるのではないでしょうか。
本当は0枚のところをブロガーの意地で2枚撮ってきた、と。
まあ意識が低いが正解なんですけどね。
さて、この日は強めの雨が降っている日だったのですが、店内は満席だったためテラス席に座りました。
テラス席にはもちろん屋根が付いていましたが、ちょっとした隙間から雨風が入り込んできていたのです。
そして雨がピークのときには背中に雨水が降り注ぐというひどい目に遭いました。
雨の日のテラス席は絶対におすすめしません。
タッカルビの本場である春川(チュンチョン)流のタッカルビのお店は、国産鶏を使っていることはもちろん、冷凍した鶏を一切使用しないという強いこだわり持っています。
そんな期待値の高まるチーズタッカルビですが、運ばれてくるまでには少し時間がかかりました。
混んでいるので仕方がありません。
ただ、その間に店員さんがこの鉄板でチヂミを焼いてくれるなど、客を喜ばせる努力をしていることには驚かされましたね。
「チーズフォンデュタッカルビ」(一人前13,000ウォンで二人前から注文)が運ばれてきました。
モッツァレラチーズ(左)とチェダーチーズ(右)の二種類のチーズを楽しむことができます。
タッカルビは辛さを3段階から選ぶことができ、1番辛くないものにしましたけど、僕には少し辛く感じました。
このチーズで彼女と軽い討論になったんです。
僕は鶏肉とチーズの量や我々の人数(5人)などを考慮しながら計算をして、チキンをフォンデュにディップして食べいていました。
僕が見た限り他の3人もそうしながら食べていたと思います。
でも彼女は違いました。
チキン1つに対してありえないほどのチーズを付けて食べていたんです。
みんながどう思っていたかわかりませんが、「それじゃ最後チキンだけになるじゃん」って思い、勝手にみんなの気持ちを代弁するべく指摘してやりました。
すると彼女の考えはこうだったのです。
「たくさんチーズを付けたほうが美味しいじゃん」
いや、ごもっともですけど。
さらに続きます。
「チーズがなくなれば追加すればいいだけ」
確かに……。
何も言い返せなくなりました。
チーズ追加3,000ウォン(約300円)を5人で割ったら1人たったの60円。
そんな簡単なことすら計算できなかった自分が恥ずかしくなりました。
400円の酒はバカみたいに何本でもおかわりするくせに、300円のチーズをケチるのかって。
どんだけケチなんだよって。
おそらくみんなからそう思われたことでしょう。
自ら器の小さな人間であることを宣言していまったようなものですからね。
冷静に考えると、みんなは何も考えずにチーズ食べていたんだと思います。
酒と同じで無くなったら追加すればいいという発想だったに違いありません。
いやー、恥ずかしかったですね。
だからこそあえて、チーズ追加後もチキンにつけるチーズの量は変えませんでしたからね。
僕に残されたちっぽけなプライドを守るために。
そこでいきなりたっぷりチーズつけて食べたらダサいじゃないですか。
ガメつい男だというレッテルまで貼られたら最悪ですからね。
本当はたくさんチーズをつけて食べたかったのに我慢しましたからね。
改めて生きるって大変なことだと思いました。
そんな僕の気持ちを知ってか知らずか、彼女は最後までたっぷりチーズを付けて食べていて、ただただ羨ましかったです。
シメにポックンパ(2,000ウォン)を注文。
タッカルビを食べ終わった時点でチーズ事件は一旦リセットされたはずなのですが……。
どうしてもチーズの分を取り返そうという気持ちがあったもの事実でして、でもそれを気付かれることだけは絶対に避けたかったんです。
かと言って逆に少ししか食べなかったら、「コイツ全然食べないことでガメついていないアピールしてんじゃないか?チーズ追加後もあまりチーズ付けてなかったし。お前がケチなことは既にバレてっかんな」って思われる可能性もあったので、僕が導き出した答えは、
”無難に普通の量を食べる”ということでした。
生きるって本当に大変なことだとしみじみ思います。
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