
公務員試験受けるための就職浪人生が集まる街として有名な鷺梁津(ノリャンジン)。
ここには就職予備校が50校あると言われ、そこに通う浪人生が住むコシウォンもたくさんあるようです。
勉強と聞いただけでアレルギー反応を示す僕にとっては絶対に住みたくない街No.1でありますが、ここにやってきた理由は有名な「水産市場」に訪れるため。
といっても、あまりお金はないので、とりあえず屋台で軽くお腹を満たしてから向かうことにしました。
カップ飯屋台通り
地下鉄1号線と9号線が通る鷺梁津駅。
駅から道路を挟んだ向かい側にあるのが「カップ飯屋台通り」。
浪人生の街の屋台と聞いて、もっとボロボロの店が並んでいるのを想像していたのですが、清潔感のある小奇麗な屋台が並ぶ通りでした。
見たらわかると思いますが、浪人生っぽい人はあまりいません。
浪人生はおそらく食べたらすぐに部屋に戻り、勉学に勤しんでいるのでしょう。
ここでは3000〜5000ウォン(約300〜500円)で大抵のものは食べることができます。
韓国に来たら必ず食べるやつ(もしかしてこれがホットグ?)。
アメリカンドッグの周りに、フライドポテトが無数にくっ付いているという最強のデブ食。
これ一つで1000kcalくらいは軽くありそうですよね。
毎日欠かさずにこれを食べ続けたら病気になれそうな気がします。
僕が親だったら、自分の子供には絶対に食べさせたくないですね。
カレートッポギ。
カレーって本当にすごいと思います。
何にでも合うんですから。
韓国の屋台で食べるトッポギって日本人にとっては辛過ぎるものが多いので「美味しい」とか「不味い」よりもまず「辛い」って感想になりがちですが、カレーが加わることで「美味しい」が「辛い」を初めて上回りました。
隣でガッツリ食っているちょいデブのお兄さんがいたのですが、彼はおそらく就職浪人生で勉強の合間に食事しに来たんだろうなと。
遊びに来ている身として、ちょっぴり申し訳ない気持ちになりつつも、こんな美味しいものばかり食べて部屋で勉強しているから太るのだろうなとも思いました。
勉強も大事ですが、健康のために適度な運動も大切ですね。
鷺梁津(ノリャンジン)水産市場
屋台通りから線路を挟んで反対側にある水産市場へ向かいます。
地面に行き方が記されているので迷うことはありません。
というか、真下が市場でした。
一見すると賑わっているみたいですが、半分くらいの店は既に閉まっていました。
夕方に行ったのがよくなかったのかもしれません。
薄汚い市場の隣には巨大な水産市場があります。
こちらは綺麗なんですけど、面白みに欠けますね。
猫がいました。
紐で繋がれているのは気の毒ですが、新鮮な魚介類を食べさせてもらっているはずなので、そう考えるとここでの生活も悪くはなさそうです。
再び汚い市場。
綺麗な市場から戻ってくると、ここの良さ(汚さ)がより際立って見えてきます。
150種類以上の海の幸が揃う市場と言われていますが、どの店も売っているものはほとんど同じなのが特徴。
どの店で買うか、選ぶ基準はアジュンマの人柄のみです。
ここでは歩いているだけで多くのアジュンマから話しかけられます。
洋服を買うときもそうですが、僕は向こうから話しかけてくると買う気が失せてしまうひねくれ者。
だから、ガツガツこないアジュンマの店でタコを買いました。
これ3匹で6000ウォン(約600円)です。
買った魚介は市場内のレストランに持ってくと調理してくれます。
ソジュを注文してタコが運ばれてくるのを待ちました。
調理された(というか、ただ細かく切られてゴマをかけられた)タコ。
これが「サンナクチ」という韓国料理で有名なタコの踊り食いです。
これが運ばれてきたときの衝撃たるや、今でも忘れられません。
元気に動き回るタコの足のことではありませんよ。
3匹いたはずのタコがこんなにも少ない量になってしまったんだ、ということにです。
正直、冗談でしょ?って思いました。
まあ動き回るタコは柔らかくて普通に美味しかったです。
で、もう一つ驚いたこと。
レストランでお酒を注文したら場所代が無料になると聞いていたのですが、一人3000ウォンずつとられました。
ソジュと合わせて9000ウォン、タコ(3匹)を合わせると15000ウォン(約1500円)となり、結局そこら辺のレストランでサンナクチ食べるのと変わらない値段になったのでした。
まとめ
鷺梁津(ノリャンジン)は浪人生の街と呼ばれていますが、市場や屋台だけでなくレストランや飲み屋もたくさんあり、僕が浪人生だったらダメになりそうなほど誘惑の多い街でした。
美味しいものが安く食べられますし、酒も飲めますし、意志の強い浪人生以外は住むべきところではないと思います。
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