
暇すぎてネットで観光できそうなところを探していたら、韓国伝統文化に触れられる場所を発見。
しかも僕の大好きな「無料」の二文字まで添えられているではありませんか。
無料だったら行くしかないでしょ!ってことで「南山コル韓屋村」に行ってきました。
南山コル韓屋村は地下鉄4号線「忠武路(チュンムロ)」駅の3番出口を出てすぐ近くにあります。
明洞からも歩いて行ける距離にあります。
実は僕が発見した「無料」は入場料だけではありません。
「文化遺産解説ツアー」まで無料なのです。
無料で、しかも日本語で解説してくれるとなれば、こちらも参加するしかないですよね。
※日本語ツアーの時間は日によって異なります。
火、水 | 10時半、12時 |
木、金、日 | 14時、15時半 |
ツアーに参加する場合には、入ってすぐ右に見えるこちらの建物で予約をしなければなりません。
日本語を話せるおばちゃんがいるので、韓国語を一言も話せなくてもまあ問題はないでしょう。
ツアーの待ち合わせ場所。
ここから30〜40分ほどかけて、歩きながら解説をしてくれます。
敷地内には多くは伝統家屋が建っていて、その多くが中まで覗けるようになっています。
こちらは日本の職人が住んでいた家。
夏の暑い日にはドアを上に掛けられるような作りになっています。
左上に見える蚊取り線香みたいなやつにドアの下の部分を引っ掛けると柱だけになるので、風通しが抜群に良くなるとのことです。
部屋の床はもちろんオンドル。
オンドルは寒い韓国の冬を生き抜くために必要なライフラインです。
ひょうたんみたいなものは酒を作る道具で、ここで蒸留させて作られるのがソジュ、残ったカスで作られるのがマッコリなんだそうです。
マッコリ飲むとよく頭痛くなるとは思っていましたが、その原因はカスで作ったものだからなのかもしれませんね。
安い酒飲むと頭痛くなるみたいな。
普通に住心地が良さそうでした。
醤油や味噌、キムチなどを作っていた樽。
醤油(縄あり)と味噌(縄なし)は大きな樽で作られていたのですが、醤油の方は重いもので蓋をしていました。
というのも、子供が醤油の中に落ちると失明してしまうからなんだそうです。
ちなみに「縄」には触るなって意味があるらしく、風邪の人が触ったら味が変わってしまうとのこと。
醤油の味を変えたくない気持ちは理解出来ますが、味噌は味が変わっても問題ないということなのでしょうか。
そもそも風邪の人が触ったくらいで味は変わるものなのでしょうか?
縄は樽以外にも使われていました。
生まれたての子供がいる家では門に縄を張っていて、風邪の人はそれを見て「子供が生まれたんだな!」と察し、家の中には入らないようにしていたみたいです。
また風邪でてきましたけど、昔の韓国には風邪を引く人が多かったのでしょうね。
キムチの冷蔵庫。
キムチを美味しく漬けるためには土の中の温度が最適らしく、キムチの入った樽を冷蔵庫の地面の下に埋めていました。
都会の家では電化製品の冷蔵庫を使っていますが、田舎では今もこの方法でキムチが作られているそうです。
日本では時間が経ったキムチは酸っぱくて美味しくないと思われていますが、長くつけた方がキムチは美味しいとガイドさんが力説していました。
ガイドさんの家には2年間漬けたキムチがあるらしいです。
とある一軒の家。
昔の韓国では、壁に掛けてある机で、その家族構成がわかるようになっていました。
丸い机が男の子を、四角は父親、四角が2つあったら祖父、3つあるとなぜか祖母がいることを表していたようです。
つまりこの家には、男の子2人と父親1人がいたということになるのでしょう。
で、女性はというと外で食べていたらしく、息子が結婚をすると晴れて母親もみんなと食べれるようになるんだそうです。
家族なんだし、全員で仲良く食べればいいのにって思いますよね。
韓国の床は日本の床の木目の向きと違います。
一番端の板が下から押し上げると簡単に外れるようになっていて、奥の方の板を交換したいときには、1つずつスライドさせて取り出すようになっています。
オンドルはあんな感じで床下で薪を燃やしていました。
木造の家だから火事も多かったのではないでしょうか。
結婚式が行われるときには、赤と青の飾りが施されます。
赤は女性を、青は男性を現しているそうです。
この日は秋夕(チュソク)だったこともあり、本物の食べ物が供えられていました。
秋夕は韓国のお盆のことです。
すごくお疲れの方がいました。
イベント
この日は秋夕ならではのイベントが行われていました。
旧正月や端午、秋夕などの名節には関連したイベントが開催されるようです。
名節の時期でなくてもイベントはたくさん催されており、その内容は時期によって変更されているようです。
このときは韓服を体験できるプログラムがあり、チマチョゴリを着ている人がたくさんいました。
弓矢作りの体験。
自分たちで作った弓矢で遊んでいました。
他には、ロウソクを作ったり、
コマを作ったり。
作るというか、出来上がったコマに絵を書いたり模様を付けたりするだけなんですけどね。
韓国のコマは手で回してから、紐の付いた棒で側面をぺしぺしと叩いて、コマに勢いをつけていきます。
それで一番長く生き残ったコマが勝ちらしいです。
春から秋にかけては、「1890南山コル夜市」というナイトマーケットも週末に開催されている南山コル韓屋村。
ここは伝統的なものを体験するだけではなく、誰が行っても楽しめるような複合施設的な観光地を目指しているのかもしれません。
秋夕の南山コル韓屋村は歩くのも大変なくらい大賑わいでしたが、
一歩外へ出てみると、街は閑散としていました。
中部市場もこの通り。
韓国旅行に行く際には、旧正月や秋夕などの名節の時期に気を付けてください。
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