
たぶんですけど、明洞で一番知名度の高いレストランって「明洞餃子」だと思います。
店名に「明洞」を入れるという反則的なアドバンテージのおかげによるものという説もありますが。
そんな有名すぎて紹介するまでもない明洞餃子に、この前友達が来たときに食べてきたので一応報告しておきます。
1969年創業ということで、僕の計算が間違っていなければ、来年記念すべき50周年を迎える明洞餃子。
右手に見える黒い店が明洞餃子本店です。
住所 | ソウル特別市 中区 明洞10キル 29 |
電話番号 | 02-776-5348 |
営業時間 | 10時半〜22時 |
休業日 | 旧正月・秋夕(チュソク) |
場所は明洞駅8番出口を出て北へ真っ直ぐ歩いていった道沿いにあります。
さらに北へ進んでいくと、同じ通りに明洞餃子1号店も見えてくるんですけど、本店と1号店って、だいぶややこしいことしてくれましたね。
エヴァンゲリオンの零号機と初号機くらい紛らわしいんですけど。
どちらも混んでいたので、本店へ行くことにしました。
店中に入るとそのまま3階へ行くように指示され、3階に行ったらいったで、普通に満席で立ったまま数分待たされることに。
すでに昼食のピークを終えている14時頃だったのに、この混み具合ですからね。
いかに人気店であるかが伺えます。
カルグクス(韓国のうどん)とチンマンドゥ(蒸し餃子)を注文。
注文してから3分くらいでテーブルに運ばれてきました。
本来であれば早すぎて驚くべきところなのですが、僕らより後に注文した隣のテーブルのアジュンマたちのが先に料理が運ばれてきた(推定時間2分少々)ことに驚いていたので、3分ではむしろ遅すぎると感じてしまいました。
マンドゥは、餃子っていうか小籠包みたいな形していますし、中に熱い肉汁も入っていたので、もはや薄皮の小籠包と呼ぶべきものでした。
値段は10,000ウォン(約1,000円)。
蒸し餃子はテイクアウトでお持ち帰りすることもできます。
カルグクスは8,000ウォン(約800円)。
こちらも餃子ではなくワンタンのようなものが入っていました。
明洞”餃子”という名前の店ですが、日本人が思い描く餃子は食べられないので、これから行く人は心の準備だけはしておいたほうがいいかもしれません。
カルグクスは濃厚なスープに鶏ミンチがよく合っていて美味しかったです。
実はここの自家製麺、茹で時間に6分ほどかかるみたいです。
それを3分(隣りは2分)で運んでくるって相当すごいですよね。
オーダーする前から麺を茹で始めてないとできない技です。
早く作って食べさせて帰らせて、回転率を上げて売上を伸ばしていく作戦なのでしょう。
混んでいても待ち時間が短い理由は、店側の工夫と努力によるものなんだなと納得しました。
あと何がすごいってですね、餃子と言ったらビールって相場が決まっているのに、回転率を上げるためか、お酒は一切置いていません。
ビールどころかジュースすらなく、飲み物は水しかないんですよ。
メニュー自体も少なく、これ以外にはビビングクス(混ぜうどん)とコングクス(豆乳麺)しかありませんし。
しかもコングクスに至っては4月〜9月までの期間限定メニューらしく、僕が行ったときにはありませんでした。
日本の牛丼屋みたいに一人で食べるには大満足な店だと思いますが、友達と食べに行く場所としてはどうなのかな?というのが正直な感想です。
せめて餃子と一緒にビールくらいは飲ませてほしかった。
この店は以前、消費期限が3ヶ月近くも過ぎている腐った鶏肉を使っていたことで話題となっていたみたいですね。
韓国のテレビ番組によって不正が暴れてしまい、警察も動くほどの大事件となったのですが、その後は潰れることなく、見ての通り大繁盛店へ返り咲いています。
よくあの韓国の世論が許してくれたなと……。
今ではミシュランガイドで紹介されるなど、ただ信頼を取り戻すだけではなく、世界共通の基準で評価されるまでにいたっております。
我々日本人にとっては安心して食べに行けるわけですからミシュラン様様です。
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