
前前前回から書き始めた自己紹介の第四話です。
まだ読んでない方はそちらからお願いします。
前回も書きましたが、しばらく滞在していると免疫力がアップして、汚い国にいることに慣れてくるんですよね。
地獄だと思っていた場所が実は天国だったのかってくらいに、快適な生活を送れるようになっていました。
そこで東南アジアの魅力にどっぷりとはまってしまい、気がつけばタイに半年、カンボジアに2ヶ月ほど住んでいました。
世界一周に出たはずが、先に進む気力がなくなってしまったんですね。
タイでは部屋を借りちゃいましたから。
腰を据えて真剣に住もうと考えたのです。
新築アパートの1R、諸々の費用込み込みで1ヶ月1万円くらい。
警備員が24時間体制で勤務しくれていたおかげで、泥棒などにも入られることもなく平和そのものでした。
安いだけあって警備員2人しかいませんでしたけどね。
2人で24時間体制。
つまり1人12時間。
過酷な勤務を全うしてくれていました。
朝からのおっさんは飯食ってるかゴロゴロしているだけだったんですけど、夜からのおっさんはちゃんと警備員らしい制服を着て働いていて、彼らの仕事に対する対象的な姿勢を見て、これで同じ給料だったら夜の人可哀想だなと思いました。
僕がタイで毎日何をしていたのかというと、朝起きてご飯食べて、パソコンをいじって、ゴルフの打ちっぱなしにいって、マッサージ行って、家に返ってご飯を食べてパソコンをいじるという理想の老後のような生活を送っていました。
ご飯はそこらへんにある屋台で買ってきて食べていたんですけど、すごい美味しいあんかけ焼きそばの店があったんですよ。
一人前100円くらいで本当に安くて毎日食べてました。
たまに贅沢してチキンも付けてみたりして。
そのチキンも美味しいんですが、揚げてる油が暗黒物質かってくらい綺麗な漆黒でした。
もはや闇と呼んでも差し支えない油でカラッと揚げたチキンは一つ約60円。
しげるくらい焦げ茶色のチキンを食べて不健康にならないように、ゴルフを1時間するという超健康志向な僕。
偶然にも家の真裏がゴルフの打ちっぱなし場だったんです。
でも、入り口まではぐるっと回っていかなければならず、それがかなりしんどくて。
真裏にあるのに歩くと15分くらいかかるんですよ。
だからバイクタクシーに乗って通っていました。
バイクタクシーとは、細い路地でたむろしてるおっさんに話しかけて、目的地を伝えたらバイクに乗せてくれるという、タイでは人気の交通手段。
もちろんヘルメットなんてものはありません。
それなのにものすごいスピードで狭い道を突っ走って行くので、運が悪ければ即あの世行きです。
運賃は距離によって異なりますが、だいたい一回60円くらいでした。
しげると同額。
ゴルフをプレーした後は、疲れた身体を癒すために、そのままマッサージへ。
ほぼタイガーウッズのような生活です。
僕が通っていたマッサージは2時間で約800円。
それにプラスでチップを払うって感じでした。
何回かに一回はバカなふりしてチップを渡し忘れる演技も入れていましたね。チップって地味に金かかるんでね。
こんな生活をしていても、月に10万円もかからないのですから、それは汚さに目をつむってでも住み着いてしまうわけです。
ビザはなかったので、定期的にカンボジアにも行っていました。
ビザのためだったんで、カンボジアの滞在時間20分のときとかありました。
20分ぶりなのに笑顔で僕を迎え入れてくれるタイは、本当に微笑みの国なんだなと思いました。
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